● 不動産面白恐怖新聞 vol.15 客のこころはわかんねぇ ●
「詰めても、詰めなくても怒られる・・・。」 H17.12.06
会社の営業スタイルにもよりますが、不動産業界、とくにマンション
ディベロッパーでは、モデルルーム等にお越し頂いたお客様に
その日のうちに購入申込をしてもらうという使命を営業マンに与えます。
わたしがいたディべもそのスタイルでした。
このスタイルは、その物件を気に入ってもらったお客様には、時として
「決断の後押しをしてくれてありがとう」
なんて、お礼を言われたりすることもあります。
しかし、あまり物件を気に入ってない、まだまだ買う気が無い、というような
お客様には迷惑この上ないスタイルなのです。
だって、買うか買わないかの決断を迫るまでに、2〜3時間かけて外堀を
埋めていきますから・・・。
普通は、モデルルームをみたらパンフもらって帰りたいわけですよ。
だからそういうお客様からは、こんなことを言われたりします。
「営業マンがしつこい」
「ちょっと見に来ただけなのに、帰してもらえなかった」
「監禁されているみたいだった」
・・・・・・・・・・・・・・・。
ほとんど犯罪者ですなぁ。こうして振り返ると・・・。
ですのでわたしは、いちど接客をすると、買ってもらうか、嫌われるかの
覚悟で営業をしておりました。(今はこんなことしませんけどね)
こういう世界が普通の状況の中で、こんなお客様に当たったこともあります。
それは、都内、世田谷区のある駅近物件の販売現場でのことでした。
人気沿線の駅に近く、価格もお手頃だったもので販売センターは来場者で
かなりの賑わいを見せておりました。
こういうときはのんびりと接客はできません。ポイントをおさえつつ、早めに
購入の決断をせまり、ダメならつぎのお客さん、というような流れです。
わたしが接客したそのお客様は、少々奥様がわがままなものの
設備仕様等も気に入ったようで、真剣に購入の検討をしておりました。
ですが、最後の一歩のところで、奥様のふんぎりがつかず、
購入申込までにはなかなか至りませんでした。
奥様 「うーん。カナリいいんだけどぉ」「なにかもう一押しほしいわねぇ」
さりとて、帰る様子もありません。ヒトの多さにあおられていたのでしょう。
20分ほどでしょうか、膠着状態になり、わたしもあせり始めました。
接客を受けるのを舞っているお客様がたくさんいるのです。
いつまでも結論の出ないお客様に付き合うわけにも行きません。だって、
怒られるから・・・。(汗)
じれたわたしはそのお客様にこう切り出しました。
Koh 「ここまでご説明させていただいて、ご購入いただけないというコトは
この物件ではムリなんでしょうねぇ。
ムリにご購入いただかなくても結構ですから、帰ってゆっくり考えて
見てください。」
普段あおりで、タイミングをみて使うこともありますが、この時は純粋な気持ちで
お伝えしたのです。
しかし!この瞬間、奥様の顔色が変わりました。
奥様 「ぬわんですぅってぇぇ〜!!!」(ー_メ)
Koh 「へ??」(゜_゜)
なにか踏んでしまったようです・・・。
つづく
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投稿者 koh : 2005年12月11日 13:34
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