● 住まいと健康 住まいの快適性向上がもたらしたもの ● vol.3
住み心地が良くなり、わたしたちにもたらせたものとは というお話
さて自分のテリトリーを確保し、安心して眠ることができるようになると、人間贅沢なもので
次は快適さ、便利さの向上です。
社会のインフラの整備(上下水道、電気、ガス)、電化製品の増加、建築素材の性能の
向上などで、みるみるうちにわたしたちの生活は便利で快適になっていったのです。
家の中にいる限りは、暑さ寒さもあまり感じなくなり(冷暖房器具)、重労働だった炊事、洗濯
お風呂なども、大変なのは大変ですが、まきで火をおこしたり、川に洗濯へというのにくらべれ
ば楽になったと思います。
また建築素材の向上というのは、たとえば断絶材。家の壁がうすかったり、すきまかぜが入り
窓を閉めていてもさむいなどという事がなくなりました。
たとえば柱。もともとは木を伐採し、切り出していたものが、工場で造られるようになりました。
それにより、寸法にも狂いがなく、現場の作業時間も大幅に短縮されるようになったのです。
このように科学、化学技術の進歩は、住み手となるわたしたちやつくり手となる業者にとっても
たいへんありがたいことで、快適な生活の向上に大いに役に立つこととなりました。
しかし良いことがあれば悪いこともあるもので、この2〜30年の急速な各技術、製品の進歩は
人と住まいの関係において、むかしの日本にはなかったあたらしい種類の病気を生み出すこと
になったのです。住まいの性能の向上により発生する変化に、人間のカラダが順応できなく
なってきたのです。
なんかむずかしい言い回しになりましたが、簡単にいうと
住まいが原因で病気になる人が増えた
ということですね。わたしたちはより快適で便利な住まいを手に入れるとともに「現代病」と
いわれるものまで手にすることになってしまったのです。

